ファミ通.comより引用

ゲーム

アサシンクリードオデッセイ 評価 レビュー このゲームの中毒性は一体どこから来る?

ゲーム界の大河ドラマと呼んでも過言では無い、UBIソフトの長期シリーズ、アサシンクリードシリーズの「アサシンクリードオデッセイ」をレビューします。

このゲームは「圧倒的なボリュームと異常なまでの中毒性で、私の時間を根こそぎ奪って行きました」

なぜ、そこまで中毒にさせるのか、ゲームの特徴を合わせながら書いて行きます。

広大なフィールド

とにかく、このゲームの特徴はフィールドが圧倒的に広い。本当に広い。
古代ギリシャを舞台に物語は繰り広げられるのですが、アテネの街からスパルタ、エーゲ海に出て、クレタ島、等々、本当に広い。

また、街もそれぞれ特徴を表していて、そこに生活している人々や、その街の特徴(塩を作ってたり)もきちんと再現されています。

特に感動したのが、「300(スリーハンドレッド)」という映画で舞台となったペルシア戦争のテルモピュライの戦いの場所の「炎の門」と呼ばれた場所もきっちり再現されています。
このゲームをやりながら、思わず「300(スリーハンドレッド)」を見返してしまいました。とにかくテンションがあがります。

更にすごいのが、フィールドだけでは無く、海の中もちゃんと作り込まれていて、
目に見えていない部分にまで力を入れているのは本当に脱帽でした。

この広大なフィールドを自由に探索出来ること、そしてフィールドを探索することで、
様々な発見、見たことの無い景色が広がっていくのが、中毒性を増しているのだと思います。

ファミ通.comより引用

ファミ通.comより引用

様々な戦い方

アサシンクリードといえば、基本的にはバレないように相手に近づいて、背中からや、
建物の上から、相手を一撃必殺するのが戦いの特徴なのですが、
今作は暗殺以外の戦い方が複数用意されています。

一つは肉弾戦です。手に持った武器で相手を容赦なく倒します。
武器の種類も一つでは無く複数用意されているので、状況に合わせて武器を変更したり、
お気に入りの武器を使って戦ったり、肉弾戦だけでも複数の戦い方が用意されています。

もう一つは、弓を使った戦い方です。アサシンクリードシリーズは接近戦のイメージが強いのですが、
今作は弓を使った遠距離攻撃もどんどん出来ます。遠距離でターゲットを暗殺したり、
雑魚キャラは弓で一掃した後に、建物に侵入してターゲットを仕留める等、暗殺のやり方の幅が広がります。

この、戦い方が複数ある事で、次はどのような手を使って侵入、暗殺をやろうかと、
考えたりトライすることで更に中毒性を増しているのだと思います。

ファミ通.comより引用

ファミ通.comより引用 スキルツリーも様々な戦い方に合わせて取得が可能。

 

抹殺リストの存在

今回の敵はテンプル騎士団の一員では無く、「コスモスの門徒」と呼ばれる歴史の裏で暗躍する組織です。

そして、その「コスモスの門徒」を一人一人抹殺していくのですが、その抹殺対象のリストを見ながら、一人一人正体を暴いていく過程が非常に面白いです。

一人一人が組織のメンバーと繋がっており、倒すごとに他のメンバーの正体のヒントが増えていき、
正体を暴いて、抹殺する。そして、次のメンバーの正体がわかる。という形で、どんどん倒して行きながら、組織の中枢のメンバーに繋がっていく過程がとても病みつきになります。

ストーリーの過程で正体が暴かれるメンバーもいれば、たまたま侵入した砦に居るメンバーも居ます。
倒す順番もある程度は決まっていますが、それ以外は好きな順番で抹殺する事が出来るので、
自分なりのスタイルで、アサシンライフを楽しむことが出来ます。

この抹殺リストの存在が、「次はどいつを抹殺しようかな」「こいつの正体がわかったから、こいつを抹殺してから寝よう」等、やめどきを失うほど、中毒性があります。

ファミ通.comより引用

ファミ通.comより引用

まとめ

このように、中毒性がある要素が複数存在し、それぞれが絡み合う事でさらに相乗効果が生まれ、
やめどきを毎回見失うほどの中毒性がこのゲームの特徴だと思います。

アサシンクリードシリーズは、かなり早いスパンでゲームを出し続けていますが、
マンネリと言われながらも、大事な要素を残しつつ、大胆に進化していく流れは、
非常に素晴らしいと思います。

長いシリーズでとっつきにくいと思っている方でも、ストーリーは独立しているので、
是非、未プレイの方は体験してもらいたいゲームです。

ファミ通.comより引用

ファミ通.comより引用

改善してほしい点

中毒性が高くて、非常に素晴らしい作品なのですが、ちょっと荒削りというか、
改善してほしい部分も少しありましたので、記載します。

ストーリーの分岐、選択肢について

ウィッチャー3の影響か、ストーリーを進めるにつれて選択肢が複数出てきます。
また、その選択によってストーリーに影響があり、エンディングが変わってきます。

ただ、この分岐の影響がわかりにくい事と、主人公のキャラクター像と出てくる選択肢に
合致していない部分が多く、あまり活かされいないように感じました。

Skyrimのように主人公のキャラクター像はあくまでもプレイヤーに依存するのであれば、
その時の状況によって好きに選択肢が選べるのですが、主人公のキャラクターがきっちり決まっている中で、選択肢を選ばせるのは、違和感だけが増していき、あまり面白さにつながる機能では無かったと、感じました。

レベル制とサイドクエストについて

前作のアサシンクリードオリジンズから、レベル制が追加されています。
レベルが離れている相手とは戦ってもほぼ勝てない為、必然的にレベルを上げる必要があります。

レベルを上げる事自体は問題ないのですが、レベルを上げる為には敵を暗殺するよりも、
サイドクエストをクリアする事が一番効率的に経験値が稼げる為、サイドクエストを受ける過程が、
必須条件になってしまいます。

サイドクエストもそれなりに面白いのですが、どうしてもやらされている感が出てしまうため、
せっかくの他の自由度の高い戦い方や広大なフィールドも、ちょっと宝の持ち腐れ感になっていまいがちです。

サイドクエストも、もっと自由にやらせてもらえればよかったかなーっと思います。

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