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バイオハザードRE2 感想 

バイオハザード2のリメイク作品である、バイオハザードRE2の感想を書きたいと思います。

率直な感想としては、本当に面白かったです。そして、とても怖かったです。
プレイしながら考えてた事は、「何でこんなにも怖いのに面白いんだろう?」という事です。

ここまで面白いのには何らかの原因があると思いますが、本当にこのゲームのシステムの一つ一つが良く出来ているので、その中で特に印象に残った事を書いて行きたいと思います。

ゾンビが恐怖の原点になっている

バイオハザードもシリーズを重ねる毎に様々な敵が出てきていますが、今回は本当にゾンビが恐怖の原点になっています。
ゾンビの声がする、近づいてくる、襲いかかってくるだけで、本当に怖いです。
そして、ゾンビが中々しぶとく、何発も弾を撃ち込んでも、起き上がって迫ってきます。

本当にゾンビが怖いのですが、特に印象に残っているのが、
・ゾンビがゆっくり迫ってくる
・何発撃ってもなかなか死なない
という事です。

最近のゲーム(バイオハザード以外も含む)では、ゾンビもよく出てくるのですが、比較的動きは速くて、作品によっては走ってくるゾンビも少なくありません。
この、走ってくるゾンビに対しては、恐怖を感じるというよりは、より速く対処する事が求められて、的確に頭に弾を撃ち込むか、素早く逃げる事を求められます。

RE2については、スピード感よりも、ゾンビと対峙する時間を非常に大切にしていると感じました。
1体のゾンビに対して、向かって来てから、対処するまでの時間が長く、ゆっくり迫ってきて、なかなか死なない事で、対峙している長くなり、プレイヤーはその間ずっと恐怖に晒される事になります。

更に、敵は人間では無く「ゾンビ」だという事も再認識できます。やはり、1発で死ぬような物では無く、何度撃っても迫ってくるという事が改めて認識されて、更に恐怖を増長させてます。

この絶妙な退治している「間」が良くできており、速く対処するゲームだと、シューティングゲームに近くなってしまうし、1発で対処できるのであれば、プレーヤーのスキルによって恐怖度合いが変わってしまいます。

故に、丁度良く恐怖を感じるように、ゾンビの速度と耐久性が考えられているのだと思います。

ファミ通.comより引用

 

ゾンビを退治する事に意味を持たせる

ゾンビという存在は非常に厄介で、狭い道に存在するし、倒すには限られた数の弾丸を多く消費します。また、ゾンビを倒したからといって、アイテムを落とすわけでは無いので、ただの邪魔な存在になりがちです。

ただ、プレイしてて感じたのでは、ゾンビについてただの弾を消費するだけの存在にならずに、
倒した事に意味を持たせるように出来ていると感じました。

バイオハザードというゲームの特徴として、閉鎖された空間の中で何度も行き来しながら、謎を解き、脱出するという流れがあります。

その中で、何度も通るルートが出てくると思います。何度も通るルートに関しては、ずっとゾンビが居たら非常に邪魔になってくるので、多くのプレーヤーはそのルートに存在するゾンビを駆逐すると思いますが、その事がゾンビを退治する事に意味を持たせていると思います。

重要な事としては、
・ゾンビは決まった場所に存在している(部屋を移動しない)
・一度、駆逐したゾンビは復活しない
・ゾンビが居ない場所は、セーフティゾーンとなる

バイオハザードでは、弾の数が限られてて、残弾数と相談しながら、ギリギリの状態で進めて行くのですが、貴重な弾を消費してゾンビを倒したご褒美にセーフティゾーンがどんどん増えて行くことだと思います。

ずっと恐怖の存在として君臨しているゾンビの活動範囲を貴重な弾を消費しながらも、駆逐しながら自らの活動範囲を広げて行くことが、ちょっとした快感であり、エンターテイメントとして良くできると思います。

ファミ通.comより引用

シンプルだけど、プレーヤーの心の変化に合わせたストーリー(ちょっとネタバレ)

RE2のストーリーは、ラクーンシティに迷い込んだ、新米警官のレオン、または多少武器の扱いに慣れた一般人のクレアを操作してストーリーを進めていきます。

最初、二人共にラクーンシティの異常な状況にあたふたしながらも、「脱出」をすることを目的にどんどん進んで行きます。
この時点で、プレーヤー側も彼らと同じ心境で、ゾンビとの恐怖に怯えながらもこの異常な状況から脱出するためにプレイを進めて行くことになります。

ただ、途中からラクーンシティの脱出だけが目的ではなく、レオンの場合はこの異常な状況を作り出したT-ウィルスの根絶も目的に加わります。
また、クレアもシェリーという女の子を救い出す為に戦うことになります。
彼らの目的で共通して言えるのは、恐怖を克服して、自分以外の人たちの為に戦うことになります。
ちょうど、このキャラクター達の心の変化に合わせて、プレーヤー側もゾンビの恐怖を段々と克服し、強力な武器や、弾も手に入り、強敵に立ち向かう心構えが出来てきます。

この、キャラクター達の目的の変化と同じタイミングで、プレーヤー側の心の変化も出てくることで、ただのホラーゲームで終わること無く、最後まで飽きさせずに楽しませてくれています。

プレーヤーの心理や、キャラクター、ストーリーの3つをかけ合わせて、最後まで飽きずに楽しませてくれている、本当に優れた作品だと思います。

ファミ通.comより引用

まとめ、バイオハザードRE2は最高のエンターテイメント

他にも色々と書きたい事はありますが、本当によく出来たゲームデザインで、最高のエンターテイメント作品だと思います。

RE2は画面は非常にリアルに出来ていますが、ゲーム部分はエンターテイメントをとても重視しています。例えば、ラストオブアス2は同じようなゾンビと戦うゲームになりますが、エンターテイメント寄りでは無くリアリティに重きを置いています。

ラストオブアス2は保持出来る弾数に制限(RE2は無制限)があったり、基本的に前に進むことが前提となっているので、RE2のようにセーフティゾーンが増えるわけではありません。よって、敵を倒した場合の見返りも非常に少ないです。

ストーリーもリアリティに寄せて作ってあるので、プレーヤーの心理とはまた別の扱いとなります。
こうやって比較してみると、RE2はホラーゲームとしては非常に恐怖と向き合う事になりますが、かなりエンターテイメント寄りな作品だと思います(ちょっと無理やりな比較ですみません)。

ただ、本当に凄いと感じたのは、このゲームの設計は25年前の1作目からほぼ完成形に近かった事だと思います。今も長く続いて愛されているバイオハザードシリーズはホラーというジャンルの金字塔でありながら、最高のエンターテイメント作品だと思います。
また、定期的に挑戦的なモデルチェンジをしている事も素晴らしく、そしてだからこそ今も愛されている作品なのだと思います。
新作の発売も近づいていますし、これからもどんなエンターテイメントが待っているのか、とても楽しみです。

ファミ通.comより引用

 

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